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日照時間不足によるビタミンD不足問題とは。

ビタミン等の栄養素を食事以外から摂取するには、サプリメントや注射しかないように思われていますが、そもそもビタミンDとは、紫外線を浴びることにより皮膚で合成されるビタミンなのです。紫外線を浴びることにより皮膚で作れらるビタミンDの量は、食品から摂取できる量よりも多いのです。成人に必要なビタミンDの摂取量は5.5ug、夏場に日光を1日10~15分、冬場でも30分~1時間浴びることで、十分なビタミンD量を合成できると言われています。では、こんなに簡単に摂取できるビタミンDがなぜ不足傾向にあるのでしょうか?通勤・通学中や移動中など、日光を浴びる機会は少なからずあります。それにもかかわらず不足傾向にあるのは、ここ近年の「美白ブーム」と関係があります。ビタミンDを皮膚で合成するには、ただの「日光」でなく「紫外線」を浴びることが必要なのですが、この紫外線を日焼け止めがブロックしてしまうのです。これがオーストラリアで深刻なレベルのビタミンD不足が怒っている原因との事です。

紫外線の強いオーストラリアでは年間を通して日焼け止めを全身に使うよう推奨されています。加えて、ビタミンD量が豊富な食品が食生活に定着していないのです。これが原因となりビタミンD不足が問題となっているのですが、日本でも特に若い女性たちは年間を通して日焼け対策をしていることで同じ問題が起き始めているのです。

皮膚がんなどネガティブなイメージの強い紫外線ですが、近所への買い物や数十分の散歩などでは、日焼け対策なしで日光を浴びるのもビタミンD摂取には効果的です。

  世界的に見ても平均寿命の長い日本ですが、加齢とともに骨は弱くなり、骨折や転倒などのリスクが高まります。若いうちから強い骨を維持することが大事です。日焼けサロン「トロピカーナ金沢店」には、男性ドクターが定期的に来店されています。黒くなる目的ではなく、無害な紫外線を浴びる事で、骨を強くされています。このドクター、患者さんには推奨していないとの事のようです。推奨すると、患者が減るからとの事です。本音ですね~。