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乾癬には光線治療(紫外線放射)法が有効!!

乾癬に悩む女性が来店。乾癬とは、慢性の経過をとる皮膚疾患との事です。人によって症状や発症する場所が異なり、適した治療方法もさまざまのようですが、典型的な症状として、皮膚から少し盛り上がった部分[浸潤・肥厚(しんじゅん・ひこう)]赤い発疹[紅斑(こうはん)]の上に、銀白色のフケのようなもの[鱗屑(りんせつ)]が付着し、ポロポロとはがれ落ちる皮膚の病気との事です。
乾癬の皮膚では、炎症を起こす細胞が集まって活性化しているため、毛細血管が拡張し、皮膚が赤みを帯びた状態になり、また表皮の細胞が、健康な皮膚と比べて10倍以上の速度で生まれ変わり、生産が過剰な状態になっています。過剰に生産された表皮の細胞は厚く積み上がり、鱗屑となってはがれ落ちていくようです。日本国内の患者数は10万人(1000人に1人)以上といわれています。 男女比は2対1で男性に多く、乳幼児から高齢者まで年齢層は幅広いですが、男性では30代、女性では10代および50代での発症が多いようです。 「かんせん」という名前から誤解されやすいのですが、他の人に感染する疾患ではありません。

外用薬だけでは良くならないときや、発疹の面積が広くなったときには光線療法が用いられます。光源ランプを用いて、紫外線を照射します。紫外線には波長によって種類がありますが、効果が認められるのは、中波長紫外線(UVB)と長波長紫外線(UVA)です。

 近年、一般的になってきたのが、UVBに含まれる有害な波長を取り除き、治療効果が高い波長のみを使う「ナローバンドUVB療法」です。治りづらい部位や光が届きにくい部位の治療に有効な「ターゲット型エキシマランプ」も普及してきています。UVAは、光に対する感受性を高める薬剤を内服または外用してから照射する「PUVA療法」に用いられます。

紫外線は日焼けマシンはもちろん、太陽光線にも含まれています。適度に直射日光を浴びることも推奨されていますが、太陽の紫外線には皮膚の発がん性など負の作用もありますので、有害な紫外線をカットした人工的な日焼けマシンであれば、安全性は高いと考えています。下記URLにも光線治療の掲載があります。日本の化粧品メーカーのCMの影響もあり、日本では、『紫外線=悪』とのイメージがありますが、現に、骨粗鬆症に効果がある(紫外線を浴びるとビタミンDが増殖し、骨を太くする)との理由で、現役のドクターもトロピカーナ金沢店に来店されていたり、アトピーに悩む男性のお客様がトロピカーナ富山店に来店されたりしています。『紫外線=悪』ではなく、有効な手段として、活用出来る事も理解いただいた方が良いのではと思います。

https://www.maruho.co.jp/kanja/kansen/basic/therapy.php